宮司だより

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  • 【No.406】2011.07.26
中部電力が営業損益が1300億の黒字を見込んでいたところ、1000億前後の赤字になる見込みになってしまったという。
これは政府の要請によって浜岡原発を停止したため、火力発電の燃料である石油と液化天然ガスの調達費用がかさむことによる。

国の施策で原子力発電所を作らされた電力会社が、今度は国の命令で原子力発電所を停止させられた。
いうまでもなく中部電力は、民間企業である。
株価が下がり損をした株主は一体どうなるのだろう。経営が悪化して社員たちの雇用はこの先どうなるのだろう。

原子力発電所がなくなり、太陽光や風力ほかの再生可能エネルギーに転換するのは賛成だ。
しかし、国内電力供給の20%以上をまかなう原子力発電が無くなった場合、10%に満たない再生可能エネルギーをいかにして増やしてゆくのか・・・
産業としての原子力発電。技術としての原子力。原子力技術の研究は・・・

策は未だ一切提示されていない。
| 2011-07-26 | 宮司だより | 記事▼ |